【ネタバレ】劇場版BLAME!感想

劇場版BLAME!見てきました。

チネチッタの東亜重音7.1ch LIVE ZOUNDでの視聴は格別でした。

 

さて、以下の内容は本編のネタバレも含むため未視聴の方はご注意ください。

まず、全体的な感想ですが、本当に面白かった。
まったく中だるみもなく、原作とは別ストーリーでありながら、原作のシーンを再現していたり、
原作を知っていてもドキドキさせられる濃い内容でした。

ストーリーを全体的にじつにかんたんに説明すると、東亜重工やメンサーブ、セウと珪素生物の登場しない東亜重工編でしょうか。
実際は生電社~非公式超構造体までの話が合わさったような別世界線の話とも思える感じです。

電基漁師の村の少女「づる」と出会う霧亥が電基漁師の村を訪れ、その地下で死にかけていたシボと共に偽装端末によるネットスフィアへの接続を試みるため自動工場へ向かい偽装端末の作成に成功するがセーフガードの反撃を受けた際、電基漁師の一人が上位セーフガードに人体情報をコピーされ村への侵入を許してしまい、生き延びようとする電基漁師たちとそれを守る霧亥、ネットスフィアへ接続しカオスを正常化しようとするシボの世界を対比させつつ、最後まで霧亥の旅は終わらない。と言ったところ。

 

良いところを上げていくと、まずはストーリー。
原作を読み込んでから見に行って、どんな話なのか読み解きながら見ていた。
実際の所、原作を直前に読んでいっても全くネタバレにならないほど変わっていつつも、
原作を読んでいることで楽しめる(気付ける)要素も含んでいてより楽しめた。

そして音響。
劇伴を17日に買って毎日聞いていたが、霧亥の曲が毎度渋いタイミングで入る。
SEも家でNETFLIXを登録して見返したが、劇場での音圧は圧巻。
重力子放射線射出装置や、霧亥がサナカンを殴ったときの爆音、セーフガードのBGMと足音の緊張感。
10年以上映画館に行ったことが無かったが、これは映画館で見て本当に正解だったと思った。

3つ目に作画。
シドニアの騎士を見ていても、このCGはすごいと思っていたが、それでもキャラの歩き方なんかに違和感があった。
BLAME!はそれすら全く無く、表情も豊かで本当に非の打ち所が無いと思った。

見に行く前日まで、期待して大丈夫かな……と思っていたが、そんな不安は序盤の戦闘シーンでセーフガードとともに重力子放射線射出装置で消し飛ばされた気分だった。
これから見に行く人には、映画の批評家でもなんでもない自分が押しても仕方がないが、絶対に楽しめると太鼓判を押す。

 


ここから本格的にストーリーのネタバレをしつつ、原作との対比をしながらどんなこと考えながら見てたか、話す相手がいないので書きなぐっていく。

まず序盤、監視塔が原作の造換塔の上位互換みたいな施設だなーと思いつつ、セーフガードの緊迫感や気持ちの悪さに圧倒された。

セーフガードに仲間を殺されたときの悲鳴と、づるがヘルメッタルを脱ぐシーンは予告映像で見ていたがやっぱり印象的だった。

霧亥が網膜走査をしていて、この時点で表示の意味は理解している前提かとひとまず思った。
(原作的には微小構成体というセーフガードの素体構成のようなものを注入されてアップデートされるような描写だが、
霧亥の存在について未視聴者に混乱を招くし、映画の構成上いれられないし不要なのだと後で思った。)

霧亥の首の装備については謎だった。原作を見返すと装備していた時期もあるが、結局今ひとつ効果がわからないままだ。
(一定範囲内を監視塔の走査対象から隠す?)

霧亥が村に入る前に「結界」と呼ばれていたところはこの時点では東亜重工かな、と思って見ていた。

村でシャキサクが水を吸うとカステラ上になるのは驚いた。

腐れ祠でシボに出会い、生電社でやっていたようなやり取りを交えつつ、結界が塗布防電であることが発覚。
(原作でも確かに塗布防電でセーフガードが近づけなくなっていたのを後で確認しなるほどなあと感心した。)

そして自動工場、これはセウを回復していた設備を想像した。

自動工場へ向かうにはセーフガードに襲われる危険がある旨の話からも東亜重工はもう出てこないかと気づけたかもしれないが、この時もう既に映画に引き込まれて東亜重工のことは考えてもなかった。(遠征にあの金髪の女性も行くのか~とか考えてた。)

道中のやりとりで、またしても生電社でのシボとのやりとりのようなセリフがあって、あのシーンは霧亥がシボのことを信用していない、信用させることが出来ないことからの不安をシボ流の表現で表したのか、最初は意味がわからなかったが、何回か見てるうちに、村の外を殆ど知らない電基漁師たちを足手まといに感じて置いていかないようにと、私/我々と言う意味でシボが念を押していたかのようにも思う。(私/我々は原作ではサナカンが使った表現)

野営のシーンも含め、シボの発言は心を捨てた科学者のような高圧的な態度ではあるが、人のことを思う人情的なところもあるように何回目かの視聴で感じた。
(初回はそこまで気が回らず、後の発言で驚いた)

工場を見たときはこれが工場か、と思ってたらおやっさんが同じこと言っててちょっと笑った。

シボが最初にシャキサクを作ったのを何回目かの視聴で村人たちへの為なのかと、ふと思った。

シボが返事をしなくなったのは自分の体を作ってるのかなとは、原作の東亜重工の件からもすぐ想像はできた。

セーフガードの大群から逃げる最中、タエが潰されたと言いつつ生きていたことに違和感もあったが、この時点でセーフガードの恐怖を感情移入してしまっていて、妄言のように言ってしまったのかと思っていたのと、サナカンとはいつ出会うのかと思っていて、初見は完全に騙された。

この後もタエの態度から気づくチャンスはあったのに、フサタの「部屋にいない」と言うセリフまで気づかなかった。(悔しい)

逃亡中のシーンでシボが霧亥にハッパをかけるセリフが、初回は気づかなかったがまたシボらしくて良い。

村で宴のシーン、初見のときは水はともかくとして酒はどうやって作ってるんだろう、などと考えていた。

捨蔵が酒を要求するシーン、必要なのか?と数回見ても思っていたが、これを書きながら考えたのは、捨蔵はおやっさんの右腕で、いつも慎重な立ち位置にいた、ともすれば飲酒なんて止にかかる役どころに思えるのに、自ら飲みたいんだと言うのは村に久しく訪れなかった安堵感か達成感のようなものを表していたように思える。それと同時にシボと霧亥は人間らしい感情もなく次の作業を始める対比にも思える。淡い気持ちを持ち始めるづると無感情な霧亥もそれを強く印象づける。

宴の中、眠る霧亥と、看病するづるは原作の再現だと思った。

接続端子へ向かう途中、霧亥に守って欲しいと言うシボ。このシーンは一体何から守るのか、霧亥の表情も訝しげに感じている様に思えた。だが、何度か見返していて塗布防電を施しても、17526000時間(2000年)前の実験の際には、シボたちは攻撃を受けていたことから、ネットスフィアへの接続に対し塗布防電の中であってもセーフガードが発動する可能性があり、シボを守る事で村まで被害が及ぶことを避ける目的での発言だったのでは、だから霧亥がシボのもとではなく襲われている村へ戻っていったときも引き止めず、霧亥が村を守っている間にシボは自分の目的を達成することで村の危機を回避できると考え急いだのでは、と思った。

サナカンの登場シーン。
すっかり騙されていたので、チクショーと思いながら見ていた。
と同時に、おやっさんはやっぱり腕を落とされる運命なのかと言うのも初見で思った。

初見:フサタ…
2回目:フサタ、
3回目~:フサタ、ウザいな
これは正直な感想。初回はなんとも思わなかったのに、見返すたびに鬱陶しいと感じてしまう。
多分、フサタは本作中で一番人間臭いキャラだと思う。

霧亥が造換塔監視塔を破壊。あーあ、イコに怒られる。

霧亥パンチ。重力子放射線射出装置並の音圧。

霧亥の腕を切り落とし頭を踏みつけるサナカン。サナカンの目に映る情報から、霧亥の顔面が超構造体で守られているらしい事が何回目かに気づいた。
初見でも霧亥サイドかサナカンサイドか迷ったが、超構造体の文字は何度か見えたが、霧亥自信だったとは。(サナカンもかな)

サナカンのは無反動重力子放射線射出装置らしい。霧亥のは反動がすごいからなー。

この後のシーン、サナカンの目の光(セーフガードの通信と思われる)を切り、霧亥に取引を持ちかける。
原作でも、サナカンの存在が謎だったのだが、やっぱり何かあるんだろうなー。
ここは、次回作に期待と言うことで。

霧亥の重力子放射線を片手で弾き、電力が空になった重力子放射線射出装置を向けられても不気味に笑うサナカン。
それに対して禁圧解除で対抗する霧亥。このシーンはBGMも相まって正にクライマックスと言った雰囲気でかなり印象的。
(これ、禁圧解除では無いかも。原作でも3箇所のスリットが光るけど、原作とは光り方が違う。)

ネットスフィアへの予備電子界で統治局と会話するシボ。
村への襲撃をやめさせてくれと頼むシボ。しかし統治局は命令を聞くことは出来ないと言う。
初見ではシボらしくない感じがして驚いた。が、何度も見るうちに何となくこれがシボのキャラクターなんだと思った。

統治局の譲歩。原作では赤いセーフガードの搬送機だったが、本作では青い統治局のストレージらしきもの。
近くの廃棄座標の地図情報と言うが、果たしてシボが得られたのはそれだけなのか……

フサタ、塔の上でも含め、よく頑張った。

腕だけとなったシボが村人に廃棄階層の事を告げる。
この話で、なんとなくここが非公式超構造体のすぐ上の階層なのかなと思った。
原作でもネットスフィアへの接続を試みたり、昇降機を使ったり、造換塔が出てきたりする場所だし。
(超構造体がネットスフィアを構成するハードウェアを持つので接続端子があることも頷ける)
それと同時に、原作の東亜重工編の後に霧亥たちが向かった場所でもあったので、この世界線では電基漁師たちが東亜重工に転移させられこの階層にいたのではないかとも思った。

霧亥の別れのシーン。
電基漁師の村の人達とは異なる目的を持つ霧亥。
ここに来て、ようやくシボの東征の際のセリフが思い返させる。

締めとして、未だ続く霧亥の物語を暗示させて終わる。

 


作品全体に渡って、無駄が削ぎ落とされて情報が濃縮されているように感じた。

この作品はきっとこのまま終わらず続きが来てくれることを信じたい。

これからの霧亥たちの冒険はみんなの応援にかかっている。

 

 


追記(2017/05/28)

見直してて気づいた。

シボの「置いていったり・・・」は、クサレ祠でのおやっさんの話を聞いて、村の食糧問題を察しての発言っぽい。
なんで、「人手は多い方がいい」なのか疑問だったけど、もとより村人の食料も作って一緒に持ち帰ろうと考えていたのだろう。
村人が一緒に行くことになったからには、村人と一緒に帰るつもりだったので、その私を置いていかない=村人を置いていかない。ではなかろうか。

あと、ラストの昇降起動が閉じる直前、シボが「閉めるわよ」と言った瞬間。
シボの手から、恐らく脳の情報を入れたものと思われるドングルが落ちている。
原作のモリと呼ばれていた女性のように保存パックに自身の情報を入れて霧亥のもとへ残ったのだろう。
これは本格的に次回作に期待が持てそうだ。

もう一個、今日舞台挨拶付き上映会にチッタへ行った所、お酒のことについて触れてくれた。ありがたいことに。
こういうの書いて良いものか判断がつかないので、花澤香菜さんの妄想シボ劇が面白かったとだけ書いておく。

食べたいです。

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